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入る服が多いのはいいことだと思う
あなた方は服を試着して店員に「ギリ…入りますね、入ってます、大丈夫です」と言われたことがあるか。私はある。大丈夫ではない。
私は身長が184cmあるため、そもそも入る服が限られる。その上で100kg近い体重があり、限られた服が更に限られる悪循環で、結果GAPを崇拝し(大きいから)、ユニクロを愛し(ネットで大きいサイズが売ってるから)、サカゼンと逢瀬を重ねていた(大きい革靴が売ってるから)。
しかし私にもお洒落をしたいという思いもあり、その思いが高まる時期にはGAPを憎み(アメリカ中部みたいだから)、サカゼンを記憶から消していた(私には無理だから)。引き続きユニクロは愛していた(ネットで大きいサイズが売ってるから)。そしてアーノルドパーマーのポロシャツを二の腕に食い込ませ、革靴が買って3日で裂けたりしていた。あまり知られていない情報だが革靴は意外と裂ける。3回裂けている。たとえティンバーランドであっても、だ。そんな中でコロナ禍となり、在宅勤務となった私の体重は明確に100kgを超えていた。家にバーガーキングが届いたりもしていた。していたというか注文した。バーガーキングが届くのは夢みたいな話であり、七つの大罪のうちの一つである。
いよいよもって危機感が芽生え、私はダイエットをした。食べるものに気をつけて過ごし、家にはバーガーキングが届かなくなった。
体重は順調に減少し、筋トレを始め、その後ランニングも始めた。(FYI:ランニングは痩せてからやらないと膝がめってします)
体重は80kgを切っていた。そして今、メンズのLサイズがジャストサイズになった。なんだったらレディースのXXLも入るようになった。痩せても長さは変わっていないためレディースの場合袖丈と股下は完全に足りていないが、「オシャレのためには3首出せ」とも言われているので大丈夫です。この場合ケルベロスは存在するだけでオシャレになります。
以前はショッピングモールに行っても店単位で脳から切り離し、頭の中のフロアマップは末期のイオンモール名古屋みなと店のようになっていたが、今は違う。基本的には全ての店から服を選べるし、そうすると見え方も違う。色々な店の色々な服を見て選ぶことができ、その結果、ユニクロを愛している。なんというか、選択肢が多すぎる。身体は変わっても脳が変わっていない。パターンに対する処理が追いついていない。オシャレは地道な積み重ねの上で鍛えられるもので、その下地が無いとなかなか難しく、結局ハイネックのセーターが6着増えるということになる。なりました。ハイネックのセーターが今最大限のオシャレなので。
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コーヒーゼリー
「コーヒーゼリーと一緒に何を頼むのが正解なのか」
昨年のクリスマスイブ、我々は来たるべき夜の手巻き寿司パーティーに向けいそいそと買い出しに出かけ、魚屋に入らず横にあるうどん屋に吸い込まれてうどんを食べ、ミニカレーも付け、「一服したいね」と言い喫茶店に入りくつろいでいた。全く目的を達成せぬまま夕暮れとなり、手巻き寿司パーティーが数時間後に迫る中、私はチーズケーキを食べていた。刹那的に生きている。
「コーヒーゼリーと一緒に何を頼むのが正解なのか」
これはその時、妻が言った言葉であり、妻の前には可愛らしく生クリームが載ったコーヒーゼリーがあった。彼女もまた刹那的に生きている。
(さらに…)