直近

曼珠沙華が好き。今年もそろそろ咲く季節かな。別名は彼岸花。

彼岸に咲く花だから彼岸花。わかりやすい。でも曼珠沙華っていう名前の方が、この花の美しさを表していると思う。

わかりやすさって便利なもので、これはもう曼珠沙華からは離れた話なんだけど、わかりやすい判別をして、わかりやすい名前を付けることは、運用上とても楽。とりあえずそこに押し込めて決めたルールに則って区別をすればあとはそれぞれのレールに乗せればおっけ、色々な複雑な、様々を処理するためにその必要があった、あったんじゃないか、私が(恐らくではあるが皆様が)産まれるずうっと前のことだからわからないけど。

でもそれは運用上楽であった、考えやすかっただけで真実を表していない、偶然にも真実と一致していることもあるかもしれない、でも大半は真実とはズれている、なにかルールを決めること、区別をすることは、そこから外れる何かを、少なくとも例外として、個別事案として扱う、悪ければいないものとして扱う、切り捨てる。区別はいつだって、差別を内包していると、私は思う。

仕事でさ、まあ今仕事してないけど、色んなルールや運用フローがあって、やっぱりそれがちょっと違うんじゃないかってなれば修正や微調整をする必要があるし、そもそもそのルールやフローの根本に大きな認識の違いがあれば、一から考えないといけない。ルールやフローの廃止まで含めて。反対もされる。今のルールに、フローに慣れてる人は嫌だもんね、そうしておけば良かったものを変えないといけない、新しいことに慣れないといけない、できればこのまま変わらなければいいのに。でも変えないといけない、時に客観的な事実、データを用いて、時にその場にいる全員を「我々」と呼び、どのようにありたいか、どのような未来を描きたいかを語る、説得する、あの手この手の裏では決定権を持つ人に個別にアプローチをかけて外堀を埋めていく、みたいなことをしてあるべき姿に持っていく。

これを社会全体でやらないといけない。100%全員が納得してから変えるなんて不可能で、でも変わった後の景色を見ることで納得してもらえることもある。時間が解決するなんて逃げの方法だけど、事実時間に解決してもらえることはある。

まとまらない、頭の中に色んなことが浮かんでいる、整理できていない。整理で追いつかないなら少し捨てないといけない。枝葉を切って整えれば少しは読める文章になるかもしれない、嫌だ、切りたくない、葉っぱ一枚だって捨てたくない、ほら、何かに繋がるかもしれないし。こうして頭の中がゴミ屋敷になっていく、ゴミじゃないんだ、全部宝、少しずつ整理するから、捨てないで。一つずつ書くから。私の頭の中の収納は、きっと整理すれば全部収まるくらいには広い、そう思いたい。


子どもの頃の記憶、ある? 私は無い、無いわけじゃない、どうやらすごい少ないみたい。あの時こうだったよね、とか、思い出せる場面とか、みんなが話しているのを聞くと、私は全然覚えてないなぁって感じることが多い。それでもすごく薄く、ぼんやりと、その時の自分が感じていたことを思い出せる。

先日地元に帰って歩き回った。地元は一応古くからの観光地で、今は色々なものを新しく、道も、建物も新しくして、できるだけ雰囲気を残しながら、それでも今までなかったようなおしゃれな店も増えて、良いと思う、前を向いてる、これからを作ろうとしてる。でもそのせいかはわからなかったけど、私はそこにいた昔の自分、君と呼ぼうかな、君の姿を思い出せなかったよ。景色が変わっただけで、いたはずなのにね。

君は今と違う景色の中で、結構懸命に頑張っていたんじゃないかな、と思う。色んなことに馴染めない中で、色んなことが上手くできない中で、人との距離感がわからない中で、それでも君は居場所を作ろうと何とかやっていたよね。その時の君がそのことをどう感じていたのかはっきりとは思い出せないけど、不安と悲しさと、それでもやらなきゃいけないっていう気持ち、その頃から耐えることで解決する癖はあったね。

頑張ったと思う、君は頑張ってると思う、でも頑張らなくてもよかったんじゃないかなって今の私は思う。もちろん君が頑張ったおかげで今の私があることは否定しない、けれどももう少し別の道もあったんじゃないかな。

君が今感じていること、窮屈に思ってること、少し悲しいことは、これからも色んなタイミングで、現れてくるよ。無くなりはしない。それで困ったことに、あんまりそういうことと、上手くやれてないんだ。だからさ、できるだけ避けて歩く方法を考えよう、一緒に、もう少し、悲しいことや窮屈なことからは、距離を取っていいはずなんだ、そのために今君が何を感じているのか教えてほしい、代わりに君が不安に思っていることのいくつかは、もしかしたら解決してあげられるかもしれない、だから話したい、ゆっくりと。何か飲む? 牛乳がいいかな、好きだったもんね、私も今日はお酒はやめておこうかな、さて、何から話そうか。